2012年11月16日金曜日

カウントダウンに入った”現”石垣空港

 ”現”石垣空港がもうすぐ引退します。



 今の石垣空港は、旧日本軍の飛行場を改良したもので、滑走路が1500メートルしかなく(宮古空港は2000メートル)、「暫定ジェット化空港」ということでジェット機が飛んでいますが、1979年以来「暫定」が40年以上も続いているという異常な状態です。

 滑走路が短いため、ジェット機といってもB-737シリーズの小型機しか飛べない、着陸後急ブレーキをかけなければならない、燃料をフルに積めず内地行きの便は那覇空港などに給油のため立ち寄らなければならない、貨物も満タンに積めない、難しい空港だから副操縦士は機長の資格を持つ者が搭乗しなけければならない、など様々な制約が。

 しかも、周辺は市街地化して騒音問題も発生しています。


 でも、現空港はなかなか味わいがあっていいんですよね~、しかも便利だし。

 平屋で。
 市街地に近い。

 離島桟橋まで、バスで20分程度、タクシーなら10分910円で行けるので、最短、空港を出て15分あれば離島行きの船に乗れる便利さは捨てがたいものがあります。

 ボーディング・ブリッジなんてないから、平面を歩いて飛行機に乗り降り。
 ジェット機でこんなことできる空港は、外にあるんだろうか。






 遡ること1979年、暫定ジェット化と同時ですが、新石垣空港の建設計画が策定されましたが、これが白保沖を埋め立てるというもの。世界的に有名な珊瑚礁の群落のすぐ近くを埋め立てるというもので、一時はあと一歩で着工というところまで行っちゃいましたが、大反対が起きて頓挫。



 何も、こんな海を埋め立てなくっても。




 その後も計画が二転三転して現在の新空港の場所に落ち着きました。そういった経緯もあり、新空港は田舎なんです(おっと失礼)。


 市街地まで、直線距離で15キロ離れていることから、現実問題として、タクシーは簡単には使えずバス移動が中心となるでしょう。
 石垣島内は、そのままレンタカーを借りて移動すればいいのですが(現在の宮古島と同じような感じ。)、竹富島、西表島、波照間間島その他石垣島以外の八重山諸島の観光は間違いなく不便になります。

 新空港が出来るといいことずくめのように言われていますが、本当に大丈夫?
  まあ、しかし、巨費を投じて作った新空港ですから、何としても島の発展に寄与していただきたいものです。




 3月7日の前日をもってこの味のある石垣空港が引退します。




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