2015年11月30日月曜日

宮古・八重山の絶景100選第3回 西表島ほか



 宮古・八重山の絶景100選。第3回目は、西表島の続き、そして、鳩間島、パナリ(新城島)へと進みます。


21 西表島後良川(しいらがわ)

 県道に架かる後良橋(しいら橋)からの、上流方向の眺めです。マングローブは、ここまで群生するとただの森にしか見えませんが、この川は、東西方向に流れているため、早朝の、太陽が低い所にある時間帯だと、光がよく廻り、マングローブ林の独特の美しさを見ることができます。ここから、下流方向を見れば、日の出も拝めます。



22 西表島南風見田の浜(はえみだのはま)

 西表島の南側にある広大なビーチです。干潮時には、砂がこのように波打った模様になったり、綺麗の盛られたカニの巣穴があったり、周辺には、不思議な模様の石が転がっていたりと、長時間いても飽きることがありません。
 ただ、残念なことに、流れのせいか砂浜には、外国語の書かれたゴミや海藻が多く打ち上げられていて、写真を撮れる場所を探し歩かなければなりません。



23 バラス島

 西表島の上原港と、鳩間島の間にある不思議な島、バラス島。正確には、島ではなく、珊瑚のかけらが集まって出来た一種の砂州です。小さな船でしか上陸出来ない、難易度中~高クラスの絶景です。

 詳しくは、こちら。
 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2014/04/blog-post_21.html



24 鳩間島鳩間港横

 船の便数が少なく、観光には不便な鳩間島ですが、船が鳩間港に近づいていくと、到着前から既に周囲の海の色が違い、早くも歓声を上げる観光客も少なくありません。
 島に到着した瞬間から、目の前に絶景が広がる島です。



25 鳩間島公民館前

 この辺りも、鳩間港のエリアの一部なのですが、桟橋から少し西に行った所に公民館があり、道を挟んだ海側にちょっとした広場があります。
 木陰から、目の前の美しい海を眺めながらボーッと過ごすのは、まさに至福の時。昼寝しますか。それともオリオンビールを片手にですか。



26 鳩間島北側の海

 地図によれば、ここいら辺は、島仲浜と名付けられていますが、名前など付けなくても良いのではないかと思うほど、何処を見てものんびりした、静かな海が続きます。島の北側の海は遠浅な場所が多く、無風時には巨大な池のようです。人もほとんど来ません。



27 鳩間島鳩間中森に続く道

 鳩間島のほぼ中央部に、鳩間中森と呼ばれる高台があって、そこが遠見台となっているのですが、その中森に向う道は、島で最も重要な道でした。
 その道を、山側から降りてくると、途中から遠くに美しい鳩間の海が見えて来て、思わず足を止めてしまいます。



28 新城島(パナリ)の集落

 八重山離島観光の最難関、新城島(通称パナリ)。定期船が通っておらず、島内は私有地のため、観光客としては、島人の主宰するツアーに参加するしか上陸する方法はありません。
 島の人口は、住民基本台帳上で10人程度。常駐している人は、2~3人居るか居ないか。にもかかわらず、集落内は、不思議なほどきちんと整備・清掃されてる、幻の絶景です。



29 新城島クイヌパナから見た港

 クイヌパナとは物見台の意味ですが、海が見える超一級の展望台です。午後から夕方の少し前までの時間帯、ここから見下ろす桟橋周辺の海は、ため息が出るほどです。


 (次回は、小浜島、黒島へと続きます。)


2015年11月25日水曜日

宮古・八重山の絶景100選第2回 西表島へ



 宮古・八重山の絶景100選。第2回目は、西表島に移ります。


11 西表島イダの浜

 陸続きなのに、道路が通っていないため、船でしか行けない陸の孤島、西表島船浮地区。船浮の集落からさらに10分ほど林の中を歩くと、突然視界が開け、弓状に広がった砂浜が現れます。隠れ家ならぬ隠れ絶景というべき場所です。



12 西表島白浜港からの海

 船浮行きの船が出る白浜港は、目の前に、内離島(うちぱなり)・外離島(そとぱなり)という大きな島があるため、周辺の海は波が穏やかで、そのせいなのか、日の当たる方向によって海の色が微妙に変化します。
 見落としがちな光景ですが、船に乗る前後にでも、港周辺を散策することをお忘れなく。



13 西表島浦内川沿川

 沖縄最大の河川である浦内川。河口付近は、マングローブの広大な原生林が広がっていて、展望台からも眺めることが出来ますが、あまりにも広大過ぎて、景色としては、何が何やらといった感じになってしまいます。
 それよりは、遊覧船又はカヌーで川を遡りながら、川沿いの眺めを堪能することをお勧めします。



14 西表島月ヶ浜(トゥドゥマリ浜)

 浦内川から運ばれた、粒の細かい砂で覆われた、美しいビーチ。リゾートホテル建設で揺れましたが、今は落ち着きを取り戻しているようです。
 元々泳ぐ人も少ない静かな浜ですが、西向きのため、午前中は日陰に覆われ、穏やかな雰囲気を醸しだします。西側なので、もちろん夕日の名所でもあります。



15 西表島宇那利崎

 月ヶ浜の北方向。ペンションやショップの間を抜ける細い道を、車で行けるところまで行って、後は、歩きます。岩場と、小さな砂浜が混在した、プチ絶景。しかも、人はほとんど来ません。
 ただ、上の写真の場所の近く(西方向)には、駐車場付きの公園が整備中でした。



16 西表島ピナイサーラの滝上

 落差54メートルのピナイサーラの滝の上からの眺めです。歌舞伎の、石川五右衛門の名セリフのごとく、「絶景かな 絶景かな」と叫びたくなります。

 詳しくはこちら。
 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2012/11/ng.html
 


17 西表島ナラダ川河口

 島の外周部を走る県道を東方向に進み、地元で海中道路と言われる船浦大橋でヒナイ川を渡り、左手に海を見ながらさらに少し進むと、海が見えるのはここまでという辺りに、ヒナイ川とは比較にならないほど小さな川ナラダ川があります。
 しかし、そこからマングローブ越しにみる海は格別です。海上の左奥に小さく白く写っているのは、バラス島です。



18 西表島ターラ川河口

 「♪ この~木何の木」と、思わず口ずさみたくなるような、不思議な光景が広がっています。ナラダ川から、県道をさらに東に2㎞ほど進んだところある小さな川、ターラ川の河口付近。よく探すと、県道から海岸に抜ける狭い通路があるので、そこで車を降りて歩きます。



19 西表島野原崎

 県道をさらに東に進むと、この野原崎付近で、道路は南に向きを変えますが、その辺りからまた左手に海が見えるようになります。
 牧草地、その先に海、そしてさらに先に小浜島を臨むという、大自然に囲まれた西表島の中にあって、ちょっとのどかな絶景が展開します。



20 西表島から由布島に渡る水牛車

 おなじみの、西表島から由布島に渡る水牛車です。由布島よりも、この水牛車自体がアトラクションであり、風景です。県道の高台から望遠レンズで撮ったものですが、水牛車の向かう先が由布島、海を挟んで奥に見えるのは小浜島です。


(次回は、西表島の続き、そして、鳩間島、パナリ島へと進みます。)

2015年11月21日土曜日

宮古・八重山の絶景100選第1回 与那国島から


 当ブログが厳選した、宮古・八重山の絶景100箇所を、与那国島から宮古島まで、概ね西から東に向かって、島ごとに順次紹介します。

 第1回目は、与那国島からスタートします。


1 与那国島西崎(いりざき)

 東西3500㎞に渡って連なるの日本列島の、一番西の端。名前もズバリ西崎(沖縄方言で「いり」と読みます)。下に降りることの出来ない断崖で終わりを告げる日本列島の、眼下に広がる美しい海は必見です。



2 与那国島南牧場

 与那国島の南西に位置する南牧場。牧場内を道路が通っていて、人も車も通行可なのですが、馬たちが我が顔で闊歩しています。車が馬を避けて走る、異次元の絶景です。

 詳しくは、こちら。
 http://miyakoyaeyama.blogspot.jp/2015/07/blog-post_27.html



3 与那国島立神岩

 与那国島と言えばここ、というくらいの名勝でありランドマークでもある立神岩。奇岩と背景の美しい海の組み合わせは、沖縄で唯一無二の景観であるといっても過言ではないでしょう。



4 与那国島東崎(あがりざき)

 与那国島ガイドマップに、「のんびりと草を食む様は一枚の絵のよう」と書かれている、まさにそのとおりの光景が展開しています。あまり沖縄らしくはないですが、癒し・和み系の絶景です。



5 与那国島東崎南側の断崖

 東崎は高台で、海側三方向が断崖になっていますが、特に南側の崖には、椰子や蘇鉄など南国らしい植物が生えている場所が多くみられます。ここという決まったポイントはないのですが、海が見えそうな場所まで行って近寄ってみると、コーラルブルーの海・砕けた白い波・植物の緑が調和した、絵になる絶景が広がっています。



6 波照間島北浜(にしはま)

 石垣島から、高速船で1時間ほど。一度海が荒れると何日も船が欠航する、日本最南端の孤島、波照間島。
 船で激しく揺られながらようやく島にたどり着くと、「ここは天国か」と思うほど、穏やかで美しい、北浜(沖縄方言で「にしはま」と読みます)が待ち受けていました。



7 波照間島ペー浜

 北浜の砂浜をずっと西に向かって歩いていくと、やがて海は西向きとなり、波も荒く海の色も変わってきますが、そのギリギリ境目辺りは、シーズン中でもほとんど人が来ることはなく、孤島の中でもさらに秘境感が漂う、それは静かな砂浜です。



8 波照間港

 船が発着出来さえすればいいのに、何でそんなに海の色が綺麗なんだ!?と叫びたくなる程、贅沢な港です。波照間島に着くと、心は既に北浜に飛んでいるかも知れませんが、足下にも、こんな地味な絶景が広がっています。



9 波照間港防波堤からの海

 実はここが、知る人ぞ知る、波照間島で一番美しい海。北浜と波照間港(漁港)の堺の防波堤からの眺めです。ガイド本で紹介されることはまずありませんが、波照間フリークの間で、”口伝”で広まった、まさに穴場の絶景です。
 防波堤に登る場所の足場が悪いので、行かれる場合は、くれぐれも注意してください。



10 波照間島の集落

 波照間島といえば、真っ先に美しい海を思い浮かべますが、島の中心部の集落には、竹富島、渡名喜島などに匹敵する、沖縄の伝統的な街並みが残されています。
 少し時間をがあるときに、ゆっくり散策してみてください。
 


(次回は、西表島の絶景に続きます。)

2015年11月17日火曜日

宮古・八重山の絶景100選 プロローグ



 宮古・八重山のお勧めの景観を100箇所選んで、「宮古・八重山の絶景100選」として、次回から順次掲載します。



 今年9月、沖縄旅行がついに通算100回目となったことにちなんで、宮古・八重山の各島々から、絶景ポイントを100箇所ピックアップして、写真と共にご紹介しようという企画です。

 宮古・八重山に行かれる方に、当ブログから、「ここは是非見てください。」という、お勧めの景観集です




 宮古島の前浜、石垣島の川平公園など、どのガイド本にも必ず紹介される定番の観光地はもちろんですが、穴場のスポットのほか、自分の足で開拓した、ほとんど人の行かない場所も紹介します。
 反対に、見た目の景観がそれ程でもないと判断したものは、有名な場所でも対象外としたものもあります。

 行き方が難しい場所もありますが、そういう所は、できるだけ本文で説明したいと思います。



 掲載する写真は、天候、時間帯、潮の満ち干などの条件が合えば、そこに行けば、ほぼ同じ景色が見られるはずのものを選びました。
 (一点だけ例外がありますが、それはその時にご説明します。)

 朝日・夕日の写真は含みます。

 特別な条件、例えば鳥がいた、ヤギがいた、虹が出ていたなどというのものは除きました。
 ただし、そこに行けばその動物が普通にいるとか、その時期にはその花が普通に咲いている、といった場合は、紹介します。

 海中の写真も除きました。シュノーケリング中素敵な珊瑚礁が撮れた事もありましたが、海の中のどの辺りか、とても説明出来る自信がありませんので。

 ちなみに、今回写真を載せた場所は、100選の中に含まれます。写真自体は、また別のものを載せようと思っています。



 100回と言っても、宮古・八重山に限れば80回位なのですが、人が普通に行ける場所にはほとんど足を運びました。
 良い写真の撮れる場所を探し求め、小さな島は歩いて、大きな島でも車を駐めては周辺を歩き、堤防に上がり、草むらをかき分け、岩場に登り、橋を渡り、木々の隙間に体を突っ込み、同じ場所に何回も足を運び、そうして撮った膨大な写真を改めて眺めながら、100箇所を厳選しました。
 
 ですので、観光客があまり行かない場所も多く含みます。穴場・無名であっても、絶景と思える場所は拾ってありますので、よかったら、実際に足を運んでみてください。

 現在、100選候補は決まり、それに相応しい写真を、選んでいるところです。



 今年の9月、沖縄旅行100回目を達成し、それにちなんで「100」に拘る企画を当ブログで出来ないか、考えていました。

 実は、当初は、今までブログに登場させた写真のベスト100を選んで載せようと考えていたのですが、やり始めたら、どの写真も思い入れがあって、ベスト100どころか、ベスト10も決められない有様でした。
 それよりは、沖縄の観光案内的な要素がある「絶景100選」であれば、見ていただく方にも少しはお役に立てるのではないかと思い、この企画を実行することにしました。



 西から東に向けて、概ね10箇所づつ、10回に分けて掲載していく予定です。
 途中、別の記事も入ると思いますので、年を跨いでの連載になると思います。

 いつもは、気紛れに色々なテーマで記事を書いていますが、今回は、かなり時間をかけた企画ものです。見ていただければ、自分が100回も沖縄に行った理由の一端が分かっていただけるのではないかと思います。どうぞ、ご期待ください。



 

2015年11月12日木曜日

八重山で出会った島にゃんこ達


 ひえぇぇ~ お許しを~



 黒島で自転車を漕いでいたら、ネコ達が道で堂々と昼寝している。これは、シャッターチャンスとばかり、自転車を降りて、そぉ~と近づいてシャッターを押しました。


 なおも、接近。


 さらに、接近したら、普通は逃げるはずなのに、何故か、向こうから近寄ってきたのです。


 島ネコといっても、ネコに変わりがあるわけではないですが、のんびりした島に住むネコは、やはりのんびりとしています。
 そして、意外な所に居るんです。
 道路のど真ん中で寝そべっているなんて、都会ネコはきっとうらやましいでしょうね。


 こちらは、トラクターネコ。与那国島でお会いしました。右側にいるネコは、タイヤに乗っています。トラクターの溝の深い凸凹タイヤは、座り心地が悪いと思うのですが。



 「あ~ポリポリ。」 「ったく、何やってんだか。」



 島ネコといえば、こちら、竹富島コンドイ浜の半ノラ。我が物顔でビーチを往来しています。何故半ノラかというと、飼いネコではないけれど、エサをくれる人がいるから。それも、色々な人達が。中にはわざわざエサを持ってやって来る観光客も。

 ネコが多いといっても、ビーチにネコが居る場所なんて、そんなにはありませんから、こちらも必死でカメラを構えます。


 朝の小浜島細崎(くばざき)。この黒い物体は・・・


 ミー君。ここの宿の飼い猫ですが、こんな素敵なロケーションで飼ってもらえるなんて、このしあわせモン。


 大型書店の写真コーナーに行くと、何十種類も並んでいるネコの写真集。癒やされたい人が多いのでしょうね。
 犬のように愛想良く振る舞ってくれるわけでもなく、あくまでもマイペース。でも、やはり島のネコ達はのんびり派。カメラを向けても、警戒してすぐに逃げることはあまりなく、こちらの様子を伺いながらも、しばらくすると、あくびを始めたりします。

   


2015年11月8日日曜日

伊良部島の本命 渡口の浜



 伊良部島の穴場を続けて紹介しましたが、人が多過ぎるから空いている穴場に、というわけではないので、今回は、伊良部島観光のド定番・大本命の、渡口の浜の写真をアップします。

 とにかくここは、文句なしにきれいなビーチです。


 渡口の浜は、伊良部島の南西角にあります。伊良部大橋を渡って、突き当たりを左に曲がります。後は、下地島方面に道なり。
 東洋一と言われる、宮古島の前浜に匹敵する美しさです。
 前浜ほどは広くないですが、人も少なく、マリンジェットなどの動力系のアトラクションもありません。静かでのんびりしています。


 特に、この浜は、干潮時がその真骨頂。砂浜が、沖合までぐ~んと広がります。何処までも続く砂浜に、淡い海の色の取り合わせは、ほかではなかなか見ることが出来ません。


 ウユニ塩湖風。砂がもの凄く細かいので、波が引いた後も、水がすぐに砂に染みこみません。なので、砂浜が鏡面になるのです。

 
 約800㍍の弓なりの砂浜で、両端に駐車場と、食堂を兼ねたショップやトイレなどがあります。


 今年の8月、子供を含む死亡事故があり、何故かNHKの全国ニュースで、詳細に報じられました。その時は、台風直後で大波が押し寄せていました。

 元々、沖縄のビーチは、珊瑚のリーフに囲まれているため、内地の海水浴場に比べ波は穏やかです。そのため、多少波が高くても、内地の感覚では「この程度なら大丈夫」と思いがちですが、普段波の静かな場所で波が立つということは、相当強い風が吹いているということなので、海の中は、見た目以上に荒れています。
 事故の原因は、子供がライフジャケットを外して泳いだ、ということになっているようですが、そもそも、そんな時には絶対に泳がないでください。



 しかし、穏やかな時は、そんな悲惨な事故があった事が信じられないほど、静かで美しいビーチです。伊良部大橋開通後、シーズン中は、駐車場が混んでいたりしますが、浜に出てしまえば、人影はまばら。
 あまり珊瑚はなく、シュノーケリングには適さないようですが、泳いでも、海を眺めているだけでも素敵です。のんびり、ゆったり、贅沢な時間を過ごしてください。