2014年2月25日火曜日

初デジカメと懐かしの西表・竹富・波照間・・・

平成12年(2000年)8月。西表島網取湾。



 前にも書きましたが、自分が初めて沖縄離島に行ったのは平成11年10月。そして、初めてデジタルカメラなるものを買ったのが、翌12年の6月です。

 デジカメは、記憶では平成7~8年頃からサラリーマンでも普通に買える物が売られていましたが、ツールとしては面白いものの、性能が低かったので、フィルムカメラに代わる物にはとてもならなかったのですが、平成12年頃から普及し始めた300万画素モノともなれば、プリントアウトしても小型サイズなら写真に迫るぞ!

 てなわけで、買ったのがこれ。
 オリンパスCAMEDIA C-330。
 3倍ズーム・1/1.7サイズのCCD・334万画素。当時としては画期的だったのですが、お値段なんと8万8千円(購入価格)。

 しかも、しかもですよ。

 メモリがですね。これ1個でなんと16,800円!
 よく見てくださいよ。64メガバイトしかないんです。ギガバイトじゃないですよ。


 しかし、それであってもデジカメは画期的でした。
 それまでのフィルムカメラは、ラボに出して出来上がるまでどんな写真が撮れているか分からなかったのに、デジカメでは、パソコンで即確認できる。
 コントラストの修正やトリミングも自由自在。

 高いメモリも、何度でも使えるから、フィルム代や現像代がかからず、しかも失敗作はプリントしなくて済むし、長い目で見れば安上がりでは!?(と、当時は思ったのです。)
 

 で撮りまくりましたよ。

 竹富島~



 西表島~


 波照間島~

 これは、波照間島の某民宿の夕食のBBQ(平成13年7月)。真ん中に鎮座されるのは、アノ有名な泡波の貴重な一升瓶どす。


 こちらは、パナリの下地島です。



 さらにデジカメの威力は、水中写真撮影でMAXとなります。

 それまでの水中カメラは、何しろ高い。一式揃えると軽くン十万円。
 しかも、撮影は36枚までしかできず。それを超えたら一旦上陸して、フィルム交換(それも水滴がカメラ内に入らないように慎重に)しなければならなかったのです。

 なのに、このCAMEDIAに、別売で1万円台のハウジングを付けるだけでそのまま海中で写真が撮れる。しかも、メモリがある限り何枚でも。

 それに加えて、沖縄の海では、足の立つような場所でもマスクを付けて海中を覗けば珊瑚や熱帯魚が沢山。被写体にも全く不自由しない。

 で、またまた撮りまくりました。




 あれから、10年ちょっとしか経っていませんが、デジカメは、もの凄い勢いで高性能化、低価格化が進みました。
 
 自分が買ったデジカメも、コンパクト4台、一眼レフ3台でうち現役は3台です。

 しかし、いくらカメラが良くなっても、それでいい写真が撮れる訳ではないという当たり前のことに今更ながら気付かされます。

 カメラが撮影状況を自分で判断し、パソコンでの事後の修正もある程度可能となれば、普通に綺麗な写真は誰にでも撮れる訳で、その中で人の目を引く写真、印象に残る写真を撮るためには、むしろ今まで以上にカメラマンの感性とシャッターチャンスを探し続ける努力が求められるのだと思います。

 自分は、その努力を惜しまず、今年もまた沖縄に足を運ぶつもりです。
 (ん?このオチは最初から見えてた?)

 


2014年2月20日木曜日

地味な久米島の不思議なはての浜

 石垣島、宮古島に次いで人口が多く、ジェット機が離発着できる飛行場があり、リゾートホテルが少なくとも2箇所あり、プロ野球のキャンプも行われ、ダイビングスポットや長さ2㎞におよぶ白砂のビーチがあり、名所旧跡や観光施設もそこそこあって、路線バスも走っていてコンビニもある島。

 なのに、なんとな~く地味な島。
 久米島。
 でも、もちろん沖縄らしいきれいな海に囲まれています。



 その久米島の展望台から沖合を見ると、白くて細長い物が横たわっている。
 これが、有名なはての浜です。

 はての浜は、延長約7㎞もあるただ砂浜だけの島。陸地に繋がっている訳ではありません。
 草木は生えていません。岩場もありません。本当に砂だけ。
 何処かのビーチの砂浜をそこだけ剥ぎ取ってつないだような不思議な空間です。


 その真っ白い砂浜と周辺の海はとてもきれい。


 シーズン中は、久米島から多くの船がやって来て、それなりに大勢の観光客が訪れます。
 文字どおりのビーチリゾートを満喫出来ます。もちろん泳ぐことも可能です。潮の流れなどの関係から、遊泳場所は制限されていますが。

 海の家も食堂も売店も、建物は一切ありません。
 あるのは、夏の間は簡易トイレと、後は船で運んできたビーチパラソルやデッキチェアが少々。
 
 行かれる方は、日焼け止めと飲み物は絶対に忘れないように。自販機なんかありませんぞ。

 観光客が多いといっても、沖縄の、離島の、さらに船で渡らなければ行けない場所ですから、広いエリアの中のごく一部に人が点在している程度。 のんびりゆったり、開放感に浸れます。


 アジサシです(だと思います。)。こんな奴らも普通に居て。


 はての浜から久米島側を見ると、島の一部のようにも感じられます。
 やはりここは、久米島とは別の砂浜だけの島、というよりは、やはり久米島付属ビーチみたいな感じですかね。
 船を出している業者は複数あります。島の観光ガイドを見るか、泊まった宿で聞いてみるといいでしょう。


 沖縄には、ほかにも西表島のバラス島とか、石垣島と小浜島の間の浜島とか、砂や珊瑚のかけらだけが集まって出来た「島」がありますが、何故こういうものが出来るのですかね。潮の流れの関係で・・・なんて説明を受けて、取り敢えず分かったような気になりますが、改めて考えてみると本当に不思議です。

 「やっぱり自然ってすごいなぁ。」なんてベタなことを言っちゃっても、ここでは少しもおかしくないですよ。
 


 

2014年2月15日土曜日

石垣島の平久保崎と御神崎


 お寒うございます。
 太平洋側の平野部では、2週連続で記録的な大雪に見舞われるなど、厳しい寒さが続いていますが、沖縄の海写真でしばし癒やされてくださいまし。


 石垣島北西部の御神崎です。

 読み方は、「うがんざき」です。


 宮古・八重山では、高台から海を見下ろせる場所が少ないのですが、石垣島にはこんな場所が何カ所かあります。
 御神崎周辺をぐるりと歩いて見ると、なかなか素敵なシーンが。






 一方こちらは、石垣島の北東部で島の最北端に当たる平久保崎です。


 石垣島の北東部・・・地図で言うと右上ですが、にびろ~んと突きだした平久保半島のそのまた北端部です。
 石垣島の東側を走る国道390号線は半島の付け根辺りで終点となり、その先は県道なのですが、夏の間はこの県道を走る車は、「わ」ナンバーばっかり。それも、マーチとヴィッツが特に多いような気がします。

 ここの駐車場は、時季により混雑しますが、長居する観光客はあまり多くありませんので、変な場所に無理に駐めるより、少し待った方がいいと思います。
 ブルーシールアイスクリームなどを売っているワゴン車も居ますので。

 

 その平久保崎から見た海は、これまた「なんちゅー海の色だ!」と叫びたくなるほど複雑で微妙な色合いです。


 平久保崎灯台と背景に美しい海。

 以前は、もっと高い所まで上れたのですが、今は立ち入り禁止になっています。

 何しろこの海ですから、海岸まで降りてみたらどんなにきれいだろうと思いますよね。

 それで、地元のおじいに聞いたりして、レンタカーと最後は徒歩で、迷いながらも何とかたどり着いたそのビーチは・・・











 たいしたことなかった(泣)



 冬来たりなば春遠からじ。
 内地に春が来れば、沖縄は間もなく夏になります。灼熱の太陽に照らされたコーラルブルーの海まで、今年もあと少しですぞ。


2014年2月9日日曜日

竹富島の写真を追加しました【終了しました】


  竹富島の写真(赤瓦の建物、集落、水牛車、花など)の入れ替え・追加を行いました。

 
 

※ このサイトは、2016年12月をもって公開を停止しました。
 長期間にわたりご覧いただきありがとうございました。

2014年2月6日木曜日

宮古島には川がない、か?

 沖縄一美しいという人もいる宮古島の海。




 一番かどうかはともかく、宮古の海が綺麗であることには誰も異論はないはず。でも何故?
 それは、宮古島には山がなく川がないから、大雨が降っても土砂が川から海に流れ出ることがないので、周辺海域の珊瑚が良く育つから、と言われています。


 なるほど。よく分かりました。でもこれは?
 
 これはですね~。
 これは、入江湾という場所です。だから海なんです。


 「入江」なの?「湾」なの?
「ワン!」


 「湾」だそうです。


 じゃあこれは?

 これはですね~。え~と。
 
 ここは、島尻のマングローブ自生地です。説明書きによると、昔は川だったところの名残、とかいうよく分からないことが書いてあって・・・
 でも、間違いなく川である、ということでもないような。


 あっそ。でも、これは?

 むむむ。川みたい・・・
 



 宮古島土地改良事業の説明によれば、「宮古島には川らしい川はない」とありました。なるほど~。これが正解ですね。


 宮古島は、隆起珊瑚の島です。島の地盤の大部分は琉球石灰岩といって、珊瑚礁由来の多孔質の岩石に覆われているため、降った雨はすぐに地面に浸透しますが、琉球石灰岩層の下には粘土質の不浸透地層があるため、深い所まで浸透せず、あちらこちらから水が湧いてきます。
 その湧き水が海に流れ出るため、川らしくない小さな川ができるのです。


 湧水の豊富な川満地区には、こんな池みたいな場所もあります。海に面していますが、湧き水による淡水です。
 


 でも、山に降った雨が徐々に集まって大きな流れになる大河と違って、湧き水で距離も短いため、上流から土砂を運ばないだけではなく、栄養分に富んだ水が流れてくるわけでもないので、河口付近でプランクトンが大発生(これはこれで大自然の大切な営みですが)して水が濁ることもありません。

 だから、結論としては、「川らしい川がないから宮古の海は綺麗だ。」ということになるのでしょうか。


 ところでここは伊良部島です。伊良部にはこんな大きな川が?

 これは、川ではありません。海です。
 左側に見えているのが、伊良部島。右側は下地島なんです。
 両島は、こんな近くにあるんです。だからこれは海。ここは「海峡」なんですよね~。

2014年2月2日日曜日

竹富島のど根性ニチニチソウ

 ニチニチソウという花をご存知でしょうか。


 漢字で書くと日々草です。
 花は三日程度で散ってしまいますが、次から次に新しい花が咲くのでニチニチソウというのだそうです。

 沖縄各地で見られ、内地でも時々見かけますが、元々は熱帯性の植物なので霜が降りる地域では冬を越せないこと、水はけの良い土地を好むことから、暖かい沖縄の、特に石積みの塀と白砂の道の多い竹富島にでは道端に普通に育っています。




 アンタ、いくら水はけのいい場所がお好きだからって、何もこんな所に咲かなくても・・・


 君たちは一体何処で育っちゃったの?



 雨にも負けず・・・


 ま、ちょっと負けちゃったけれど。


 で、極めつけはこちら。

 登録有形文化財のなごみの塔がある赤山の、石碑に咲いちゃいました。
 まさにど根性ニチニチソウ。
 7~8年前に舗道から生えてきたど根性大根の「大ちゃん」というのがありましたが、大ちゃん勝負だ!

 種が何処かから飛んできて、ここに落ち着いちゃったのでしょうね。
 こんな場所ですから、台風が来たときに、文字どおり根こそぎ吹っ飛んでしまいました。

 でも、また新しい種がとんでもないところに飛んでいって、育っちゃうのでしょう。
 
 次なるど根性ニチニチソウをどんな場所で発見できるのか、楽しみにしています。