2016年3月30日水曜日

リピーターには特にお勧め 色々楽しい来間島長間浜


 宮古島から、橋を渡って来間島へ。
 途中から、狭い集落の道や農道を通り、たどり着いた来間島の長間浜。
 駐車場から、さらに、ずっ~と西の方まで歩いて行った、砂浜の終点辺り。
 岩に波が砕け散って、それは美しい。


 砂浜では、波の泡が、何だかクリーミーだし。


 昨年、伊良部大橋が開通したので、そっちばかり行っていましたが、実は、この長間浜もとても捨てがたいです。広いし、人は少ないし。

 前浜や砂山ビーチ、伊良部島の渡口の浜などに比べると地味ですが、じっくり観察すると、色々な光景にお目にかかれます。


 
 これは、テクスチャ素材みたいですが、葉っぱだけが砂浜から顔を見せている状態です。風が強いときにこんな感じになることがありますが、不思議です。


 同じく風の強い日。打ちあげられ砂に埋まったソフトコーラル。砂が細かいから、こういうことになるのでしょうね。


 蝶々も沢山居ます。


 駐車場に戻って来たら、車にカマキリが張り付いていた。(゜Д゜)


 波が穏やかなときには、シュノーケリングも出来ます。


 西向きだから、夕日も。


 タイトルには、リピーターにオススメ、なんて書いたのですが、別に難易度が高いという意味ではないので、どなたでも行ってもらいたいのですが、ただ、宮古島と周辺の島には、ほかにもきれいなビーチが沢山あるので、3~4日の行程なら、とてもここまで手が回らないかなと。

 それに駐車場も狭いし、更衣室もトイレもないし、いや、そもそも南西向きのこのビーチには、日陰がないのです。

 かつて、駐車場で金を取られたり、海岸で商売していたり、なんてこともあったのですが、今では、訪れる人も少なく、広いビーチをずっと歩いていけば、人っ子一人居ないこともあります。

 何もなさそうで、よ~く見ると色々楽しいこの浜を、是非、時間をかけてのんびりと楽しんでください。





2016年3月25日金曜日

沖縄のきれいな海での~んびり釣りをする人



 最近、文字の多い記事が続いたので、今回は、単純に写真を並べてみました。
 テーマは釣り。
 沖縄の海と、そこで、のんびり釣り糸を垂れる人です。



 本格的に獲物を狙う人も、遊びの子供達も。


 こんな港内の浅瀬で釣れるの?


 と思ったら、この付近にはこんなのが悠々と泳いでいました。ヤガラだと思います。


 防波堤の隅っこまで遠征して、釣り糸を垂れる人。海の色がきれいだから、ボーッと見ているだけでも気持ち良さそう。


 別の防波堤には、こんな方も。狙いは一緒?



 ♪ 金がないなら海にが行くさ~ 魚があれば生きられる~
 ビギンの「オジー自慢のオリオンビール」の歌詞の一節です。

 海で魚を釣り、庭で山羊と豚を飼って、野菜も庭で育てて、買うのは米と調味料と酒だけ。
 沖縄では、都市の一部を除いて、そんな半自給自足の生活が、比較的最近まで当たり前だったそうです。



 今でも、島人はゲームフィッシングではなく、食べるために魚を釣ります。
 でも、魚と格闘しているというよりは、のんびり釣り糸を垂れる。そんな光景があちらこちらで見られます。やはり、島では、人も魚ものんびりしているのでしょうか。




 JALが、まだ下地島空港で、タッチ&ゴーをしていた頃。少し離れた伊良部島の白鳥崎付近です。
 でも、今回の主役は、ジェット機ではなく、左下に小さく写っている釣人。
 この写真にタイトルを付けると、「老人と海(とタッチ&ゴー)」ですかね。老人かどうかよく分からないけど。笑



2016年3月21日月曜日

沖縄旅行に安く行く「おもて技」Ⅲ レンタカーほか編


 沖縄旅行に安く行くための裏技、ではなく表技
 今回で最終回です。
 レンタカーその他編です。


レンタカー
 レンタカーを借りる場合、料金が安いのは、全国展開の大手業者ではなく、一般にはあまりなじみのない地元系業者です。
 本業は、自動車修理工場だったりするので、リーズナブルにレンタル出来るようです。ネットや、宮古島・石垣島で配布されているフリーペーパーで探してみてください。
 新車や高級車ではないことがほとんどですが、宮古・八重山で「峠道を攻める」的な走りをすることはないので、ボロ軽(失礼!)でも十分だと思います。

 オンシーズンに出遅れて、レンタカーがなかなか予約できない場合に、空車が見つかりやすいのも、こういう地元系業者です。

 宮古島は、大体何処でも配車又は送迎をしてくれますが、石垣島は、自分で営業所に出向かなければならないところもあるので、予約時要確認です。
 免責保険料も、業者によって区々ですので、これも要確認です。

 ちなみに、自分が宮古島でいつも借りているところでは、軽自動車で、ハイシーズンが24時間当たり4千円、オフシーズンは3千円を若干切ります。
 石垣島では、新空港開港時から、レンタカー料金が全体に高くなっていて、ちょっと残念です。


バス
 バス観光がまあまあ出来るのは、現実的には石垣島だけだと思いますが、東運輸のフリーパス(1日券・5日券)が使えます。
 バス観光まではしない場合でも、空港往復や、市街地チョイ乗りでも、場合によってはフリーパスの方が安くなることがあります。


八重山航路
 石垣島から、周辺離島に行く場合、単純往復なら往復券の方が若干安くなります。復路はオープンで発券されるので、帰りの便が未定でも往復券の方がお得です。有効期限もありません。
 安栄観光と八重山観光フェリーは、共通乗船券ですが、石垣島ドリーム観光は別扱いです。

 航路は、基本的に石垣島と各島の往復だけですが、例外的に島間移動が出来る場合があります。
 小浜島-西表島大原、大原-波照間島、大原-竹富島、竹富島-小浜島などで、1日1便だったり予約が必要だったりと、使い勝手はよくありませんが、上手く旅程に組み込めれば、時間も料金もお得です。

 色々な島を回る場合、フリーパスも(3日券~5日券)もありますので、旅行計画によって使い分けると便利です。


ダイビング・シュノーケリングその他のガイド
 ダイビングを始め、シュノーケリング、カヤック、カヌー、トレッキングなどに連れて行ってくれる業者(いわゆるショップ)が色々ありますが、こればかりは、料金が高いか安いかだけだけで選ばない方が良いと思います。
 行き先や、人数、メニュー、時間、そして何よりもオーナーの考え方によってコストが決まってきます。同じような場所で同じようなことをするのでも、料金が違うことがありますが、満足度を加味したコストパフォーマンスは、一概に判定できません。

 確かに、地元の人に言わせれば、「あそこは良心的だ。」とか、「あそこは安いけれど、全部一人で大丈夫か。」などと評判が立っているのですが、そんなことは、色々使ってみない限り分かりません。

 そこで、予約の際、詳しく聞いてみることをお勧めします。
 シュノーケリングは初めてだとか、何度も行っているので、行ったことのないポイントに行きたいとか、体力に自信がないとか、海中で写真を撮りたいなどなど、具体的に伝えてみて、それで決めるのが良いと思います。
 その結果、気に入ったショップが見つかって、でも多少高いな、と思っても、予約しちゃった方が、結果いいと思います。
  

食事
 食事に関しても、高いの安いのと一概には言えないし、食事を安く済ませて旅行費用を押さえることには、抵抗を感じる人も多いと思います。

 一応、大雑把に言えば、比較的高いのは、空港のレストランや、キラキラ店名のレストラン・カフェ(大抵内地からの移住者がオーナー)で、安いのは、○○食堂・××屋といった地元系食堂です。

 空港の、特にロビー内は高くて、メニューもたいしたものはないので、もし、那覇空港で乗り継ぐ場合で、接続時間がある程度長い場合は、一旦外に出てしまった方がいいと思います。手荷物検査を再び受るだけですので。

 「沖縄の郷土料理が食べられる店を紹介しろ」と言われることが多いのですが、普通の沖縄料理(刺身・チャンプルー・そばなど)は、何処の居酒屋にもありますので、外観を見て、雰囲気の良さそうな店に入れば、外れはあまりありません。

 逆に、沖縄ならではの高級食材というものは少なく、あっても、イラブー(エラブウミヘビ)とかヤシガニとかの珍味系で、万人向けではありません。せっかく遙々遠くまで来たのだから、多少高くても名物料理を食べようと思っても、沖縄では、期待に添う物がなかなか見つからないと思います。


お土産
 これも高いのは、空港売店です。
 しかし、石垣空港・宮古空港、(もちろん那覇空港も)は売店が充実しているので、定価がほぼ決まっている菓子などは、空港売店で買うのが便利でしょう。

 泡盛は、市街地の酒屋を回った方が、安く買えることが多いです。意外な掘り出し物が眠っているかも知れないので、酒好きの人は、酒屋巡りも楽しいと思います。

 マンゴー、パイン等のトロピカルフルーツは、空港が一番高いので、地元の人が買うような店で選んでください(詳しくは、過去記事を参照してください。)。
 農園の直売所の看板に惹かれることもあると思いますが、こういうところは大抵、キロ幾らで売るので、少量は買えないし、1コ1コ選別して買うこともできないので、考えどころです。

 石垣島では、拠点となる離島ターミナルから徒歩圏内である、ユウグレナモール、730交差点周辺に店が沢山あり、離島ターミナル内売店もなかなか楽しいのですが、宮古島では、観光客的には拠点がないため、空港で済ますか、あちこち回ることになってしまいます。




 沖縄旅行に限りませんが、一般に、旅行で思ったよりも金を使ってしまうのは、お土産代と飲み代です。また、何となく浪費感があるのは、移動にタクシーを使ったとか、空港で時間があったから飲食したとかなので、この辺りを計画的にすれば、無駄な出費が抑えられるでしょう。

 しかし、旅行に来たときぐらいケチケチしない、という人も少なからずいると思いますので、それはそれで、よろしいのではないでしょうか。





 沖縄旅行に安く行く表技。何故、突然こんなことを書き始めたかというと、「沖縄に行くのに、大体いくら位かかるのか教えろ。」と言われたのがきっかけです。それも、偶然、複数の人から。

 当ブログでいつも言っていますが、この手のシンプルな質問に的確に答えるのは、とても難しいのです。

 そもそも、沖縄の何処に行きたいのか、何をしたいのか、どんなホテル(民宿)に泊まりたいのか、レンタカーが必要か、何日位滞在したいのか等々、さらには、ツアーを使うのか、宿と飛行機を個人手配するのかによって、まったく違ってきます。、

 
 質問者としては、費用がどれ位かかるのかを把握した上で、沖縄の何処に行くか、はたまた別の場所に行くか、を決めたいのだろうとは思いますが、

 予定が詳しく決まらなければ答えられない
          vs
 予算が決まらなければ予定が立てられない

 というイタチごっこになるので、せめて、予算の組み方の参考になれば、と思い、あれこれ整理してみたものです。

 結局ですね、安く行く裏技なんてないです。こまめに色々調べてみるという、地道な表技を駆使して少しでもリーズナブルな旅をお楽しみください。

 
 

2016年3月17日木曜日

沖縄旅行に安く行く 「おもて技」Ⅱ ホテル編


 沖縄旅行に安く行くための裏技、ではなく表技
 第二弾は、航空券に次いで旅行のコストに占める割合の高い、ホテルその他宿編です。


 シンプルに言えば、リゾートホテルは高く民宿が安い、ということなのですが、時期とコストパフォーマンスを考慮に入れると、お値段はかなり複雑です。

 宿は、その形態によって、概ね次のような傾向があります。

リゾートホテル
 この手のホテルの特徴は、時季によって設定料金が大きく変動することです。
 ハイシーズン、オンシーズン、ショルダーシーズン、オフシーズンなどで、宿泊料金が細かく決められていて、最大2倍程度の差が生じることも珍しくありません。
 旅行会社の予約サイト(ホテル検索サイト)では、各種オプション込み価格や、期間限定の特別価格の設定もあり、もっと複雑です。
 さらに、ツアー(航空券との組み合わせ)で販売されることが多く、大抵の場合、ホテル単体で予約するより安いようですが、内訳もよく分からず、非常に不透明ではあります。閑散期では、航空券共に激安になることもあります。


ビジネスホテル
 多くは、客室数が100程度かそれ以下のやや小振りホテルで、宮古・八重山では、ほとんどが石垣島・宮古島の中心市街地に立地します。
 シングルルームがあり、通常は1泊1万円未満の料金設定がされています。
 これらのホテルでは、リゾートホテルのような時季による料金変動は、ほとんどないか、あってもそれ程大きなものではありません。
 このカテゴリーのホテルの大部分は、予約サイトで予約出来ます。ホテルによっては、様々なオプションを組み合わせたプランがあり、お得なプランが見つけられる可能性もあります。


民宿・ペンションなど個人経営の小規模の宿
 ほとんどが、10室未満の小さな宿で、値段も1泊数千円です。時季による料金の変動は、全くないか、あってもわずかです。
 予約サイトでは扱っていないところも多く、予約サイトで予約出来る宿でも、色々なプランを設定しているところは少なく、料金も大体安定しています。
 ツアーに組み込まれている場合も多少ありますが、大部分は個人手配になります。

 話が逸れますが、このカテゴリーの宿は、良い方にも悪い方にも幅があります。中には、名物おじぃ・おばぁがいるとか、食事が自慢だとか、飼っているワンコ・にゃんこが遊んでくれるとか、部屋がやたら広いとか、バスルームやバスタブが無意味に広い等々、個性的なところもあり、定宿を決めている人も多いようです。

 民宿というと、狭くて古めかしい建物を想像しがちですが、今どきの民宿の中には、新しい建物に、個室、バス・トイレ付きという宿も少なくありません。


安宿
 素泊まり2~3千円(もっと安い所もあり)の宿です。
 相部屋だったり、カプセルホテル程度の個室だったりで、バス・トイレなどは共用、ラウンジスペースがあり、食事は付かないか簡単な朝食だけ、という宿がほとんどです。
 ゲストハウスを名乗るところが多いですが、「ゲストハウス」のすべてが安宿ではありません。値段変動がほとんどなく、いつでも安いのがウリです。予約サイトに登録されている宿もありますが、ツアーに組み込まれていることは、まずありません。

 安い上に、必然的に人と知り合うことになるため、少数ながらコアなユーザーがいるのが特徴ですが、誰にでもお勧めというわけには行かない宿です。


その他の宿 
 その他、貸別荘、コンドミニアム、ウイークリーマンション、古民家の一棟貸しなど、自炊設備のある宿があります。ただ、これらは、規模も施設も料金も千差万別で、一律に論じられません。
 なお、宮古・八重山には、和風旅館的な宿は、ほとんどありません。


 以上の点をご理解いただいた上、表技として押さえておくべきポイントは、

 夏休みや連休など繁忙期には、価格変動のほとんどない、民宿・ペンション、あるいは、安宿が、相対的に有利です。
 逆に、リゾートホテルにリーズナブルな料金で泊まりたければ、繁忙期を外し、ツアーか予約サイトで探すと、お得なプランが見つかる可能性大です。

 ところで、人によって宿に求めるサービス内容が違うので、同じ宿、同じ料金でも満足度が違います。なので、宿の紹介というのは難しいのです。
 しかも、各宿が提供する、ハード・ソフトのサービスと、宿泊料金は、必ずしも比例しません。
 結局のところ、各自譲れるところ、譲れないところを見極め、料金との対比をしながら、宿を探すことになるのだと思います。


 トータルで考えて、宮古島・石垣島の中心市街地の、特に利便性の高い場所にあるビジネスホテルが無難なところでしょう。

 宿の人や他のお客さんと話をしてみたい、ある程度交流したい、と考える人は、民宿やペンションを探すべきです。
 ただ、書いたとおり、この手の宿は、良い方にも悪い方にも幅があります。本人の好みの問題もありますし、個人経営のところでは、宿の人がたまたま忙しかったりすると、いつものサービスが受けられないということも希にあります。たまたま強烈な宿泊客と一緒になってしまうことも。
 なので、あらかじめにネットなどで調べてから予約する、ということももちろん必要ですが、当たり外れがある、という前提で泊まってみることをお勧めします。
 もちろん「大当たり」がひけるかも知れませんよ。
 


 最後に、コストの関係で無視できない、外での食事について書いておきます。
 ホテルは元々そうですが、民宿・ペンションでも、食事なし、若しくは朝食のみ、という宿が増えています。
 好きな物を食べに行けるから、外食の方がいいと考える人も多いと思いますが、民宿・ペンションクラスでは、食事付きより、素泊まりで外食の方が、一般には高くつきます。

 また、場所も大きな問題で、ホテルは大体市街地にありますが、民宿・ペンションは、島の色々な場所にあるので、徒歩圏内に飲食店が、それも自分の希望に沿った店がないと、食事で妥協するか、タクシーを使わなければならないことにもなりかねません。

 予約前に、宿の立地と周辺の飲食店を調べておくことをお勧めします。


 外食に関して、あらかじめ気に留めておくべきポイントは、

 色々な飲食店があるのは、石垣島・宮古島でも中心市街地だけで、市街を外れると、あってもジモティな居酒屋がほとんどです。オシャレ系のカフェなどは、夜はやっていないところが多いです。

 レンタカーを借りている人でも、石垣島・宮古島の中心市街地では、空いている駐車場を探すのが結構面倒なので、不慣れな人は、早めの出動をお勧めします。

 八重山の離島などでは、宿まで送迎をしてくれる居酒屋もあります。ただし、二人以上とか、3千円以上の飲食とかの条件が付きます。

 波照間島では、以前から食事の付かない宿が多いのですが、島の居酒屋の休業日(月曜日だったと思います)は、いつも大変なことになっているので、ご注意を。

 石垣島では、新空港開港以来、夜は飲食店が混んでいます。昔の石垣島のイメージで行くと、ここも、あそこも満席といわれ焦ることもあります。
 お目当ての店がある場合、予約しておくのが無難です。もっとも、そのうち店が増えて元に戻ると思いますが。



 沖縄旅行に安く行く表技、最初は1回で書き切る予定でしたが、書いているうちに、どんどん長くなってしまいました。
 あと1回、レンタカーなどについて書く予定ですので、もう少しお付き合いください。



2016年3月13日日曜日

沖縄旅行に安く行く 「おもて技」Ⅰ 航空券編



 沖縄に安く行く裏技、という記事が書けたら、みんな読んでくれるでしょうけれども、そんな都合のいい裏技なんてありません。

 沖縄に行きたい、ゴージャスなホテルに泊まらなくてもいいから、安く行きたい。
 でも、せっかくの沖縄旅行でケチりたくはない。安宿に泊まるのもちょっと。
 そんな、ごく普通の旅行者の皆さんへ。

 裏技ではなくても、地道に表技を駆使して、少しでもリーズナブルに旅行しましょう。

 安いだけでは意味がありません。現実的で、ストレスの少ない表技を、主に、宮古・八重山に行くことを念頭に考えてみました。

 第一弾は、航空券の表技です。


LCC
 単純に言えば、大手(JALグループ・ANAグループ)より、LCC利用がお得です。ピーチで関西から石垣島に行ける人が羨ましい。

 ただ、LCCは安いだけに、色々な制約や条件があることはご存知と思いますが、沖縄便に特徴的なリスクもあります。
 台風で欠航になった場合のリスクです。

 この場合、替わりの便に振り替えてもらえるはずですが、台風が去り運航が再開されても、直後の便は当然混雑します。そもそも便数が少ないので、空席が出るのが何日も後になる恐れがあるのです。

 その点、大手なら便数も多く、臨時便が出ることもありますから、空席待ちをして何とか乗れることが多いのですが、LCCの場合は難しそうです。

 特に、帰りの便だと、最悪、台風→欠航→払い戻し→大手の片道普通運賃で帰る、という「悪魔のくじ」を引かされるかも知れません。
 台風が接近しそうな場合、沖縄に行くこと自体を中止にする選択肢も必要になります。そのことを頭の隅に置いておいた上で、LCCを予約してください。


 それでは、大手航空会社利用の表技はどうでしょうか

なるべく早く航空券を買う(早割運賃を利用する)
 航空券は、早く買うほど安いのが原則です。

 航空運賃も色々変わりますが、今は、75日前まで買える、ウルトラ先得(JAL)・旅割75(ANA)が一番安い設定です。

 これだと、繁忙期でも、普通運賃の2分の1程度(GW初日などの最繁忙期は設定がない場合もあり)、閑散期は4分の1程度になることもあります。

 今年、ANAが羽田-宮古直行便を就航させましたが、ご祝儀相場的な値段設定があり、最安値は、10,290円(普通運賃は62,400円)というバーゲン価格でした。

 色々な物の値段の中で、早く買うだけでここまで安くなる物は、あまりないと思います。よく考えればとても不思議です。

 不思議ですが、現実にあるので、利用できるなら利用しない手はありません。
 早割は、キャンセル料が高く、変更も出来ないのが欠点ですが、早期に旅行日程を確定出来る人には、断然お得です。

 以降、55日前までのスーパー先得・旅割55、28日前までの先得・旅割28と、少しずつ値段が高くなっていきます。

 なお、ANAに関しては、羽田や関西などから那覇経由で宮古・石垣に行く場合、乗継旅割・乗継割引といったセット割引があるので、これも結構使えます。


日にち・時間をずらす
 早割航空券の運賃は、日によって、便によって細かく設定されています。
 時期的に高いのは、連休と夏休み期間(特に海の日連休からお盆の頃まで)です。

 高い時期を、ちょっとでも外して行くと、かなり値段が違う事があります。
 特に、9月以降の三連休は、1日ずらしが効果大です。

 しかし、そうはいっても、都合良く休みが取れない人も多いでしょう。
 そこで、こんな手もあります。

 例えば三連休で沖縄に行く場合、行きの午前便、帰りの夕方便はバカ高いですが、行きを夕方便、帰りを午前便にすると、意外とリーズナブルな料金設定だったりします。
 もちろん、現地滞在時間は短くなりますが、万単位で値段が違ってくることもあります。

 新幹線のように、どの便でも同じ値段なら、現地滞在時間が短いのはもったいないですが、値段が安いなら、それも一つの選択肢では?


特典航空券を利用する(マイルを貯める)
 JAL・ANAのマイレージクラブに加入し、貯まったマイル(ポイント)を航空券に替える方法です。
 面倒だとか、そんなに行かないなど、未加入の人が多いですが、意外とお得なのです。

 会費無料のマイレージ会員の場合でも、羽田-石垣・羽田-宮古を、早割運賃で往復すると約1,750~1,850マイル貯まります。
 この区間の特典航空券の入手に必要なマイル(ポイント)は、往復で、通常20,000マイルなので、「割引率」は、結構大きいものです。沖縄以外でも飛行機に乗ればその分のマイルは貯まります。 ただし、有効期間は3年です。

 コストがかからず、手間もわずかなので、ダメ元で入会しておけばいいと思います。

 初期投資(会費を払って、クレジットカード機能付きにする。)すれば、もっとマイルが貯まりやすくなります。さらに貯まりやすくなる、有料オプションもあります。

 特典航空券は、なかなか予約が出来ないという人がいます。
 2か月前からの受付開始ですが、確かに、早ければ予約が取れるというものではありません。

 これは、特典航空券は空席と連動するためで、繁忙期には、初めは特典枠がわずかしか出ません。
 一方、出発が近づいて来ても席が埋まらない場合、特典枠として開放されることが多いので、むしろ、後になってからの方が、予約がしやすいのです。

 出発20日前とか、7日前とかの前後1日程度は、ツアーキャンセル分が放出されるのか、空席が出ることがよくあります。この時期に、ネット画面を見ていると、空席が出たり、消えたりと、まるでモグラ叩きゲームのようです。
 何となく感じるのは、特にANAの方が、こまめに空席を提供しているみたいです。

 自分はこれで、お盆の真っ只中、8月13日~16日の日程で石垣島に行けたことがありました。1週間位前の予約でした。

 しかも、特典航空券は、一定の条件下で便の変更も出来ます。
 なので、旅慣れた人には、なかなかおいしいチケットなのです

 おともdeマイル割引(JAL)・いっしょにマイル割(ANA)、というのもあります。マイレージ会員と同乗者が往復で買う場合、会員は通常より少ないマイルで、同乗者分も割引価格で買えるというものです。沖縄便は、競争が激しいようですが、これがGET出来ればうれしいですよね。

 マイレージ会員制度が出来た当初は、ダブルマイルとか追加マイルのキャンペーンを各社が競って行ったので、ウハウハでマイルが貯まりました。あの頃は良かったよなぁ~(しみじみ)


ツアーを探す
 ここでいうツアーとは、旅行代理店や航空会社が、航空券と宿泊をセットにして販売する商品で、お盆、連休などを除けば、単体で航空券を買うよりも、安いことが多いです。
 ツアーは、基本的に出発10日前までの販売なので、休みが取れることになったが、既に早割運賃は販売期間が過ぎてしまった、なんて場合に特に有効です。

 ツアーの中には、往復の航空券+ホテルが1泊分だけ、というものもあります。例えば、全行程3泊4日だとすると、1泊だけは、ツアーで手配した宿に泊まり、残り2泊は、自分で探すことになります。
 
 ツアーには、パンフレットなどが作成されている(そこから選択する)パッケージツアーと、自分で組み合わせて作る、ダイナミックパッケージ(JAL)、旅作(ANA)があります。
 
 パッケージツアーは、レンタカーや食事、その他のオプションが付くものもあり、トータルでお得なケースも多いですが、ただ、不要なオプションに釣られてしまわないよう、そこは冷静に計算をしてみる必要があります。

 自作ツアーは、サイトの案内に従って、希望の日にち、航空便、宿を入力するのですが、入れてみるまで値段が分かりません。
 かなりお得な時と、期待していたのに意外と高い時もあり、まったくもって不透明ですが、「お楽しみ」な面はあります。


 ところで、航空券メインでツアーを購入し、セットになっている宿をスルーして、別に予約した宿に泊まってしまう人がいます。残念ながら、それを指南するブログ記事なども見かけます。

 金を払っているのだから、権利放棄する分には問題ないだろ、と思われるかも知れませんが、旅行業界には、「ニッポンジンハヤクソクヲマモル」ことを前提にした、商慣習があり、宿泊予定の人が現れない場合、なかなか面倒な手続が必要となるのです。
 特に、「無連絡無宿泊」は、絶対に避けてください。


旅行代理店経由で安売り航空券を探す
 これはちょっと裏技に近いのですが、出発間際になると、旅行代理店で、正規運賃ではない値段の航空券が売られることがあります。

 恐らくは、ツアー用の航空券の売れ残りで、本来航空券単体では売れないはずの物。航空会社と旅行代理店の間では契約違反になるのでは?と思うのですが、金券ショップ系の旅行会社では、ネットで堂々と売っていることもあるので、買ってみても、購入者側が違法な取引に加担することにはならないようです。

 必ずあるというものではありませんが、探してみる価値はありそうです。


株主優待券を使う
 株主優待券を持っていれば、株主優待割引(普通運賃のほぼ半額)を使えます。
 株主優待券は無記名なので、株主本人でなくても使えます。一般には、金券ショップやネットオークションで入手出来ます。
 1枚数千円が相場のようですが、沖縄路線の場合単価が高いので、トータルでは安くなります。また、株主優待券には有効期限があるので、期限が迫っている券は安く買えることもあります。

 直前対策や、行ったけれど帰る日が未定という人は、株主優待券は有効です。



 ということで、安く航空券を手に入れる表技とは、結局のところ、早く買うか、こまめに探すということに尽きると思います。

 「どっちもムリ~~~」と仰る方。
 その場合の究極の表技は・・・マメな同行者を探すことですな。笑


2016年3月8日火曜日

夕日だけじゃない 美しい海に渋く佇む竹富島西桟橋


 美しい海に囲まれた桟橋。竹富島の西桟橋です。

 今はもう、桟橋としては使われていませんが、周りを防波堤に囲まれていない、ただ海に突き出ているだけの桟橋なので、ここからの眺めは最高。

 
 今回は、ちょっとマニアックですが、その美しい海との対比で、西桟橋を離れたところから撮った写真を並べてみました。


 西桟橋から少し離れた、北側・南側の海岸から、望遠レンズを使って海と桟橋だけが写るように切り取ってみました。

 使ったのは、150mm~450mm(35mm換算)のズームレンズです。 




 入口付近と、正面はこんな感じ。



 ここは、一般には夕日の名所として知られています。西側の海に向かって造られたので、夕日を見に行くには都合の良い場所です。

 夕日の西桟橋は、以前にも取り上げましたし、絶景100選のときも夕日の写真を載せました。


 しかし、今回は、敢えて昼間の桟橋を狙いました。
 桟橋自体は、ただの古びたコンクリート構造物ですが、その素朴さが、却って海の美しさを引き立てているのだと思います。



 コンドイ浜と西桟橋の間は、砂浜が狭く、見た目もイマイチなのであまり人が訪れませんが、逆にそのため、鳥や蝶などがこの辺りに多く棲息しています。

 シラサギと、その向こうに西桟橋。

 石垣島から近く、団体も含め大勢の観光客がやって来る竹富島。でも、一歩奥に進むと、沖縄離島ならではのこんな長閑な光景も。