2017年12月14日木曜日

【雑感】 沖縄でインスタ映えする写真を撮るということ



 肩から一眼レフを下げてビーチを歩いていると「すみません。シャッター押してもらっていいですか?」とよく声をかけられます。

 もっとも最近は、若い人達は自撮りをするので、声をかけられることも少なくなったのですが、一方、こんな質問をされることがあるのです。

 「インスタ映えする水着の写真ってどうすれば撮れるのですか。」


 以下、今年石垣島で、女子2人組から聞いた話です。

 ナイトプールって流行っているけど、きれいでおしゃれだし、浮き輪とかもカワイイのがあるし、夜だから仕事帰りに行けるし、日焼けもしないから。
 でも、本当は、みんな自分の水着の写真をインスタグラムに載せたいから。だから、女の子はみんなナイトプールに行きたがる。
 ぶっちゃけ、水着の写真を載せると「いいね!」の数が全然違う。フォロアーも増えるし。だからみんな「いいね!」が欲しいっていうのが本音。

 ~でも、それならナイトプールでなくてもいいのでは?

 そこは、女友達の目もあるから、水着ならいいってものじゃない。ナイトプールなら、みんな行くから自分も行って写真を撮ってきたと言えるし、イルミネーションとかがきれいだから、インスタ映えする写真が簡単に撮れる。
 沖縄も同じ。海がきれいでした、泳ぎました、写真撮りました、なら全然問題ないし、9月とかになると水着写真を載せる人も少なくなるからなおいい。


 ふ~ん。ま、おっさん的には、若い女の子が進んで水着写真を公開するのは、大変結構なことでありますが、しかし、そこまでするのかね~という気持ちも。




 彼女達の撮りたい「インスタ映えする写真」とは、
 「いかにもリゾートしてます」という感じで、
 でも顔はあまり晒したくなくて、
 目立ちたいけれど、かといって狙いました感が強くない、自然な、
 写真だそうで。

 そりゃ難し過ぎるだろぉ~

 一応アドバイスとして、
 背景に余計なものがゴチャゴチャ写らないようにすること、
 モデルが緊張しないで弾けていること、
 顔を隠すには、撮った写真を加工すると却って目立つので、サングラスをする、帽子を目深に被る、横・後ろ向きに撮る、人物を小さく撮る方がいいこと、
 などを伝えました。




 実は最近、当ブログでもインスタグラムを始めたのです。


 ブログ宣伝用のつもりなのですが、その狙いはともかく、アップした写真にはそれなりの人が「いいね!」をしてくれます。

 そして、「いいね!」をしてくれた人を追いかけて行くと、沖縄好き、海好きと思われる若い女性の中には、水着の写真を載せている人が少なからずいます。
 それだけでも驚きなのですが、その写真にどれ位「いいね!」があるかというと、

 どひゃ! 桁違い、それも二桁違いもザラ。

 突然、インスタを止めたくなりました。


 なるほど、そういうことか。
 確かに、こんなに大勢見に来てくれるならば、ナイトプールでも沖縄でも行って、水着写真を撮りたくなるよな。

 
 そういえば、某島でガイドをしている某氏も、ホームページに水着女子の写真を載せると、閲覧数が増えると言っていました。

 やはりみなさん、建前と本音がありますからねぇ。



 「近頃の若者は金を使わない」と嘆く経済人が多いそうですが、若者が金を使わないのではなく、「30年前の若者と同じような金の使い方はしない」というのが正解ではないでしょうか。

 件の彼女達曰く、「ナイトプール高いですよ。1万円近くするところもあって、しかも、週末とかは混んでいて入場制限される時もあるし、それに夏でも夜は案外寒いときもあって、結構過酷なんですよね~。」

 それでも、みんな行くのですよ。プールサイドでカクテルとか飲むからなおさら金を使う。楽しいと思うことには、みんな金も使うしパワーも使うのです。

 昔みたいに、車に金を使うとか、ファッションに金を使うとか、分かりやすい金の使い方をしてくれないだけのような気がします。

 しかも、ネット時代は、流行も廃りも超高速。「○○が流行っているから自分も」と皆が思った時には、もう既に遅いのです。

 ナイトプールは、専ら都会のシティホテルのプールだけでしたが、ブームに便乗し、レジャープールの参入も始まったとか。
 そうして、各地にナイトプールが登場する頃には、ブームは下火になっているでしょう。



 インスタグラムは、日本語版がリリースされたのが2014年のこと。まだ3年しかたっていません。

 今後もブームが続くのか、また新たなアプリが出現して、みんなそっちに行くのか、まったく分かりません。


 ただ、「今時ブログなんてやってる奴いるの?」なんてことにだけはなりませんように。


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