2018年2月26日月曜日

美しい海を臨む伝統集落 石垣島白保地区



 石垣島では数少ない、伝統的な沖縄の雰囲気を残した集落、白保。

 空港がある白保。青珊瑚の群生地も白保の海。
 それ以外には何もないと思われがちですが、ここには、綺麗な海と隣り合わせのいい感じの沖縄が残っていました。 

 
 海岸沿いの四阿。真っ昼間から良い気分になっているおとうさんは、島の天気について教えてくれた元海人。


 見た目も綺麗な海ですが、この先には、青珊瑚の大群落があります。 


 願い石(にーげーいし)。集落の大切な史跡です。
 名前からして、願い事が叶うのかと思ってお願いしてみましたが、そういうものではなく、神事の拠点でした。



 公民館の掲示板には、夏祭りのポスターがガムテープで無造作に貼られていました。
 こんなローカルなイベント(失礼!)に、何と、知る人ぞ知る大物、下地勇が出演。

 会場は、ばすきなよ。

 「ばすきなよ」は、地区の福祉施設です。東運輸の空港連絡バスに乗ると、途中に「ばすきなよ入口」というバス停があります。
 バス来なよ、という洒落で名付けたのかと思いましたが、ばすきなよは、忘れないでという意味の方言だそうです。 


 これが公民館かな?勝手に想像すると、今は人の住んでいない古民家を利用したとか。


 貫禄の黒ヤギさん。


 郵便配達も、こんな環境ならさぞかし気持ち良かんべ。



 竹富島はもちろん、黒島にも、波照間島にも、いい感じの伝統集落が残されています。でも、これらはいずれも海からは離れています。

 白保の集落は、海に面しているとまで言えるかどうかは微妙ですが、それでも海に近いところにあるので、生活圏から普通にコーラルブルーが臨めます。

 もし、沖縄に住むことになったら、こういう所がいいなぁ。


2018年2月21日水曜日

不思議な与那国島にある不思議な名所 人面岩




 与那国島にある人面岩。

 あまり有名ではないので、”名所”はちょっと苦しいかな。観光スポット。でも、観光で来る人も少数なので、”知る人ぞ知るスポット”です。

 これ、自然の造形にしては出来すぎだと思いませんか。

 最初に見たとき、誰かが造ったのだろうと思いました。
 しかし、もしそうだとすると、どうやって造ったか、どうやって運んだか、とても不思議な場所にあるのです。



 人面岩があるのは、与那国島の新川鼻(あらかわばな)という場所。島の南東側です。

 Googlemapにも、人面岩の記載があります。


 が、しかし、与那国町観光協会作成のガイドマップには、人面岩のことは一切出ていないのです。それもまた不思議。


 新川鼻には、自然遊歩道というものがあります。人面岩は、その遊歩道からさらに奥まった所に鎮座しています。

 遊歩道といっても、そこは与那国島での話。訪れる人も少なく、場所によってはジャングルをかき分けて進むような所もあります。
 その遊歩道からも少し外れた場所。人面岩を探しに行ってみたけれど、辿り着けなかったという話も結構聞きます。

 人面岩の入口は、この目印があるのみ。誰かが置いてくれたのでしょうか。今でもあるかどうかは分かりません。



 人面岩は、2002年に発見されたとされています。人の背丈よりもやや高い巨石です。

 もし、誰かが造ったとしたら、こんな場所でどうやって巨石を削ったのでしょうか。もし、運んで来たとしたら、戦車でも運搬できるような大型ヘリで吊してきたのでしょうか。
 一体誰が何のために?

 そうすると、やはり自然の驚異ということになるのでしょうか。



 新川鼻に面した海には、奇岩が沢山あります。軍艦岩と立神岩。有名な海底遺跡も新川鼻の沖合の海底です。



 一帯は、何だか不思議なエリアであることは間違いありません。あまり騒がれないのは、やはり日本の最果てだからでしょう。



 もう一度、人面岩をご覧ください。

 良く出来ていると思いませんか。これが本当の自然の造形ならば、もっともっと有名になって然るべきです。
 でも、人工物なら、わざわざこんな所に・・・というエピソードくらい伝わって来そうなもの。

 どっちにしても不思議です。もっとも、この島自体不思議なのですが。

2018年2月17日土曜日

宮古島の・・・ とにかく海が綺麗に見える場所




 港の防波堤から見下ろした海。
 この眺め、シンプルに綺麗だと思うので、それをお伝えしたいのですが、場所が分からん。
 いや、正確には、地名が分からないのです。
 


 宮古島の南海岸、インギャーマリンガーデンのすぐ東側で、Googlemapでも港があることは間違いないようですが、名前が出ていない。
 宮古島の港湾一覧表にも載っていない。ネットで色々調べたけれど、どうしても分かりません。

 なので取り敢えず、仮称インギャーマリンガーデン東港


 インギャーマリンガーデンの遊歩道から見るとこんな感じです。本当に近くです。


 反対に、港からインギャーマリンガーデン方向を見たところ。右側の小さな山の上には、インギャーの展望台があります。


 干潮時は、かなり深い。というか堤防が高いのですが。でも、水面はとても綺麗。さすが、こんな場所でも宮古の海。


 海に浮かんでいると言うより、海の上に置いてあるように見える船。


 ここの前面の海は、珊瑚のリーフがないのか、いつも波が高い。風の強いときには、こんなになっちゃいます。宮古島としては珍しい。
 堤防が高いのも、このことと関係がありそうです。



 宮古島は、もうあらゆる所に行って、写真も取り尽くした感じだったのですが、まだ未知のエリアがありました。

 何処から切り取っても綺麗なのが宮古の海。
 でも、逆に言えば、何処でも綺麗なら、わざわざ穴場を探さなくても普通に名前の知られている海に行けばいいじゃん、と言われると返す言葉もないのですが。笑


2018年2月12日月曜日

花言葉 vs 沖縄の花 Ⅲ




 3回も続いちゃった花言葉シリーズ。これで最終回にします。
 最期は、沖縄でも珍しい花、花らしくない花、訳ありの花などを集めました。



 幸運が訪れる

 サガリ花です。7月の初め頃、朝早く西表島のジャングルに行かなければ見られない花、というイメージでしたが、最近は、石垣島、宮古島の群生地が紹介されるなど、幾分ハードルが低くなりました。
 それでも、夏の前半頃のみ、夜咲いて朝散るので、見に行くのも楽ではありません。
 その分、幸運が訪れるという花言葉は、イメージどおりです。



 印象的な瞳

 オオバナソシンカ(大花蘇芯花)です。実は、それほど珍しい花ではないのですが、どちらかというと冬場に開花し、しかも、木の上に咲くので、あまり気付かれないまま素通りされてしまいます。
 印象的?



 独立 独り立ち 満足 安心 復讐

 アザミです。これは西表アザミといって、宮古島より南西の島にのみ生息する、日本固有種です。
 花言葉は、何だか凄い。もっとも、”復習”がなければ大人の花のイメージなのですが。



 恋の伊達者 寛容 気どった恋

 ストレリチアという花です。和名は、極楽鳥花。上手いネーミングですね。園芸種として少しずつ広がっているようです
 花言葉に関しては、まあ、よくこんなの考えたねぇ~という感じですが。



 雄々しい

 こんな花にまで?という感じですが、ソテツの花にも花言葉がありました。
 雄々しいとは、女々しいの反対語です。悪口ではないですが、人権団体から「ご遠慮願いたい」と言われそうな花言葉ですな。



 風格

 バナナの花にも花言葉がありました。
 ところで、バナナとよく似た植物に芭蕉があります。民謡「芭蕉布」の芭蕉で、葉っぱが織物の素材となります。バナナのことを、沖縄では実芭蕉と呼ぶこともあるそうです。
 一方、芭蕉の実は、バナナに似ているものの食用には不向きです。



 迷信

 葉っぱを見れば気付かれるかも知れませんが、アロエの花です。実は、こんな花を咲かせます。
 花言葉は、適当に付けた?



 燃える思い 純愛

 何と、パパイヤの花にまで花言葉がありました。
 パパイヤは、背丈を優に超える高さの木に、重そうな実がザクザク成っていますが、花は、こんな小さくて地味なものです。
 花言葉間違ってない?
   

 
 悠々自適 剽軽な

 ナーベラー、ヘチマです。日本中にありますが、原色の黄色い花は、沖縄の青い空に映えます。
 花言葉は、何となくあてはまっているような。ちなみに”剽軽”は読めましたか?「ひょうきん」ですよ。



 あなたを幸福にする あなたは素晴らしい あこがれ 愛慕 崇拝 光輝 熱愛 情熱 待っててね いつわりの富 ニセ金貨

 ひまわりの花言葉を調べたら、こんなに出来てました。ホンと?
 沖縄から北海道まで、何処にでも咲くひまわり。この花のイメージは真夏、太陽だと思うので、沖縄が一番ピッタリのような気がするのですが、有名なひまわり畑は、富良野とか北竜町とか、みな北海道です。



 ? ? ?

 色々探したけれど、見つからなかった花言葉。モンパノキ(紋羽の木)の花です。
 超地味な花で、気が付かないことも多いのですが、沖縄の海岸では至る所に生えていて、実は無意識のうちに、沖縄で最も見ている花だと思うのですが。



 花言葉

 19世紀初頭、フランスの貴族社会で草花を擬人化した詞華集が流行り、草花と特定の意味の組み合わせを示した詩作ノートが、貴族のサークル内で回覧されていたんだそうです。
 そうしたノートは、草花の性質にことよせて、恋人の美しさを賞賛したり、あるいは不実や裏切りを非難するといった、恋の駆け引きに使われ、それが今の花言葉の始まりだとか。

 およそ沖縄の文化とは似つかわしくないですが、そこはまあ、お遊び。沖縄好きの彼氏彼女に、ブーゲンビリアとかパパイヤの花でも贈ってみて、うんちくを語るのはいかがですか。
 間違っても、グラジオラスやアザミの花束なんか贈らないでくださいね。笑



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2018年2月8日木曜日

花言葉 vs 沖縄の花 Ⅱ




 前回に続いて、花言葉 vs 沖縄の花。
 今回も、沖縄に行けば普通に見かける花々の、花言葉を追いかけてみました。


 情熱 魅力に満ちている

 ハイビスカスと共に、沖縄を代表する花、ブーゲンビリアです。
 茎には棘があるのですが、大事に育てると花になり粗末に扱うと棘になる、などとも言われるそうです。花言葉は、そんなイメージから来ているのでしょうか。


 
 優しい愛情 絆

 海岸の砂浜付近でよく見かける、グンバイヒルガオ(軍配昼顔)です。
 名前の由来は、葉っぱが軍配に似ているからだそうで、その葉っぱは食用にもなります。でも、優しい愛情って分かるようでよく分かりません。冷たい愛情もあるのでしょうか。



 どこか遠くへ 汚れがない あなたを信じます 快楽 清潔

 これも、海岸の砂浜付近でよく見かける花、ハマユウ(ハマオモト)です。
 海や青空を背景に咲く白い花は、爽やかなイメージですが、花言葉は何だか支離滅裂。


 楽しい思い出

 一般にはオオハマボウという名前ですが、沖縄ではユウナです。
 浜辺や、海に近い湿度の高い場所を好んで咲きます。枯れずに花のままポトッと落ちるので、散った後も美しい。そんなイメージのとおりの花言葉です。



 楽しい 優しい 友情

 ニチニチソウです。花が散っても、次々と新しい花を付けることから、この名が付けられたそうです。
 水捌けのよい場所が好きなようで、石垣の隙間など、何もこんな所に、というような場所に咲きます。花言葉としては、根性、雑草魂の方が良さそうなのですが。



 合意 協力 確かな計画性

 ランタナです。
 咲いているうちに色が変わります。黄色系のランタナは、黄色 → オレンジ → 赤と変化します。そのためか、和名は七変化(シチへンゲ)ですが、何だか理屈っぽい花言葉が付けられています。



 愛の鎖

 アサヒカズラ(朝日葛)です。
 小さく可憐な花が沢山付きますが、近づくと蜂が多いので要注意です。ゴチャゴチャと絡みつく枝は、確かに鎖っぽいですね。



 繊細な美 新しい恋

 「ザ・沖縄の花」とでも言うべき、最も沖縄をイメージさせる花、ハイビスカスです。
 花言葉は、繊細な美、新しい恋ですが、これは、ハイビスカス全般の花言葉だそうで、花の色別に花言葉があるそうです。
 


 常に新しい美 勇敢

 赤いハイビスカス(Red Hibiscus)です。常に新しい美って、結局何なのでしょうか?


 艶美

 白いハイビスカス(White Hibiscus)です。花言葉は、艶美(えんび)。つやややかで艶めかしいという意味ですが、ちょっと違うような・・・

 

 花言葉を英訳すると、”flower language”ではなく、”language of flowers”の方が正解のようなのですが、今度はlanguage of flowers”の意味を調べると、暗号、花を使った通信といった意味になるのです。

 一体花言葉って何!?



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2018年2月4日日曜日

花言葉 vs 沖縄の花 Ⅰ




 愛してる・・・ 愛してない・・・ 愛してる・・・
 それは花占い。そうではなく今回は、花言葉です。

 以前、アラマンダの花言葉が「恋に落ちる前」だった、ということでアラマンダの記事を書いたことがありましたが、それ以来、いつかやろうと思っていた、沖縄の花の花言葉集。突如思い立って、始めることにしました。



 恋に落ちる前 隠された美 楽しい追憶

 まずは、そのアラマンダですが、和名は有明葛です。沖縄では、何処の島でも民家の庭先などでよく見かける、明るい黄色い花。散り際も綺麗です。
 しかし、やたらと美しいこの花言葉は何なのでしょうか。



 生命力

 沖縄県の県花にして、琉球三大名花の一つ、デイゴです。
 花言葉は生命力ですが、実際にはデリケートな木のようで、各所で花をつけなくなったとか、枯れてしまったとかいう話を聞きます。
 4月頃開花しますが、デイゴが満開の年は、台風の当たり年とも言われています。



  張り切る  神様の贈り物

 同じく琉球三大名花の一つ、サンダンカです。漢字で書くと三段花なので、サンダンカが正しいと思っていましたが、サンタンカと呼ばれることもあるようです。
 張り切ると神様の贈り物って全然関係ないじゃん!



 自分らしく生きるのが一番

 こちらも琉球三大名花の一つ、オオゴチョウです。そして、こちらもツッコミたくなる花言葉が付いていました。



 爽やかな愛 

 月桃(ゲットウ)の花です。沖縄では、至る所に自生しています。
 旧暦の12月8日はムーチーの日。ムーチーとは餅のことで、この日に、月桃の葉に餅を挟んで、お供えしたり食べてたりして、健康や厄除けを祈願します。
 月桃の葉は、殺菌力が強く、餅が腐らないためだそうですが、爽やかな愛というよりは、ライバルを殺菌しちゃう、強烈な愛、の方が似合っているような。



 気品 恵まれた人 日だまり 内気な乙女

 プルメリアです。園芸種として広まり、今や沖縄各地で見かけるようになりました。
 気品があって、日だまりのように暖かくて内気な乙女ねぇ。居らっしゃいましたら是非お目にかかりたいです。



 燃える心 永遠の星

 ドラゴンフルーツの花です。見たことはないという人も多いと思いますが、夏の沖縄では珍しいものではありません。
 永遠の星という花言葉ですが、夜に咲いて明るくなる頃には萎んでしまう、一晩だけの花なので、夜は呑み専門の人は、なかなかお目にかからないかも。



 純潔 威厳

 テッポウユリです。白百合ということが多いと思いますが、鉄砲百合が和名です。
 この花言葉は、もう鉄板でしょう。



 用心 用意周到 忘却 密会 勝利

 グラジオラスです。沖縄の花のイメージではないかも知れませんが、4~5月頃の沖縄では各地で見かけます。
 何か、支離滅裂な花言葉が付いていますが、グラジオラスの花束をもらったら、どう受け止めれば良いのでしょうか。



 雄弁 愛嬌 あなたを信じる 不用意 

 サルスベリです。漢字で書くと百日紅で、ひゃくじつこうが正式な読み方のようです。木肌がツルツルなので、サルスベリなんだそうですが、実験したら猿は滑らなかったとか。
 雄弁で愛嬌者だけど、不用意に余計なことを言っちゃうということですな。



 花言葉

 そもそも学術機関や公的機関による命名ではなく、誰が名付けたのかよく分からないものがほとんどです。
 今回の記事を書くにあたっては、ネットで調べたのですが、もし間違っていたとしても、そこはお遊びですのでお許しください。





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